12. August 06

ユリイカ増刊号でました|清泉寮のパンとジャム

□ユリイカ増刊号『総特集 アーシュラ・K・ル=グウィン』(青土社)に「海と曠野を渡る声 アーシュラ・K・ル=グウィンの近作をよむ」をなかにしけふこ名義で寄稿しています。商業誌批評デビューです。なぜか酉です。

結構みなさん歯に衣着せずにジブリの「ゲド戦記」の問題点を批判的に考察しているのが興味深いです。井辻朱美さんさすがです。
建築家なのにさまざまな政治的事情で突然あの世界に放り込まれてしまった宮崎吾郎監督の戸惑いがたいへんよく伝わるインタビューも印象的です。作り手の思いが伝わる冊子、美しい装幀(ミルキィ・イソベさん)も素敵です。お近くの書店でぜひごらんください。ネット書店でも買えます。ちなみに1300円です。

#実は私、件の映画はまだ見ていません。
ジブリのあのキャラクターデザインであの世界が二次元になるのも、文太ゲドと岡田王子ってのもかなり違和感あるとも…(しかも岡田クンは《東京タワー》のしふみさん(黒木瞳)の自堕落な愛人役があまりにピッタリすぎて…)。

□今後の登場予定(批評)×2本 
・相澤啓三さんの『交換』の批評をるしおるに書くことになったようだ。→本がきた。たくまざる知性とエレガンス(余裕)、詩らしい詩が満載(これ、重要)の、良い詩集だと思う。
・「玲瓏」の塚本邦雄ワンテーマって、たぶんまじめにとりくめばキリスト教ねたで書くことになるのだと思うのだけれど、「自分のすんでるところからみんな移住したし」「怪奇ピアノ・革命家チェッカー」のような短編やおまんがでは許してもらえないのだろうかなあ…

 革命歌作詞家に凭り掛かられて少しずつ液化してゆくピアノ/塚本邦雄

革命家がよりかかると溶けるピアノ。
革命度によって溶け方が違う。
さわっただけで溶かすヤツもいる…(震)
親子で革命度が違い、なんか微妙な空気が流れたり…。
そばに来てインターナショナルを数カ国語で合唱してピアノを溶かそうとするヤツがでたり…
(むかしいた研究室では、お酒が入ると、インターナショナルを何カ国語で唄えるかを勝負し合っていた人たちがいたよ。まだサークル棟に怪しいヘルメットがころがっていたような、90年代の半ばのことです)

玲瓏用の短歌をそろそろ準備しないといけないのではないだろうか。

論文もがんばろう。

□清里遠足おみやげレポート。

清泉寮(キープ協会)のパンはパンらしいパンで良かったです。
もっちりしたフランスパンの生地の中にまるごと1個のカマンベールの入った「カマンベールパン」素晴らしいです。
白ワインによく合います。
さすが聖公会系、だてに、聖餐式でほんもののワインを使う教派の農場じゃないな…。
(聖公会の聖餐式のワインは、日本でも、結構おいしいことがある。あれはどこで造っているのだろう…)
宿の食事もおいしいのかな
(吉祥寺にある聖公会の修道院「ナザレ修女会」のお食事は美味かったなあ)。
といって、生協で買ったアルゼンチンの「ヴィタ・オーガニカ・シャルドネ」で晩酌。
ルバーブのジャム、美味い!!
キリーを黒パンに塗って食べるとさらに美味!!
小さい瓶なのでもう食べきってしまいましたが、ルバーブジャムにはまってしまいそうです。
自分で似てもいいのだけど、肝心のルバーブが高いのではなあ…
(ルバーブ話、つづく)

□アロマその後
まるでリコラのスイスハーブキャンディで頭を洗っているような香りのマギー・ティスランドのシャンプーを使い終わったよ(髪の毛ははりはりくろぐろ)。
とりあえずロクシタンのTrois Huilesは手に入れました。それなりのお値段はするけど(ティスランドの500円増し)、あの自然さは安心できるかも。ちなみにTrois Huiles Iは、アニック・グタールのとってもすてきな「マンドラゴール」に香りが似ている。トータルコーディネート?

カリス成城では、ヴァントゥ山の農園で育てているハーブの香油を売っているらしい。
ペトラルカのあのお山ですよ…。
クラリーセージが3000円ちょいなのはありがたいなあ。
ちょっくら時間をみつけて池袋東武のカリス成城に行ってみましょう。

□ヒースロー大変だなあ…

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22. April 06

へぼんさぶれ(仮)とタカマツドキュメンタリー、など。

■仕事に行ったら、「洋菓子屋とコラボレート開始」という張り紙が講師控え室の掲示板にありました。なんだろうなんだろう、と生協に行ってみたら、横浜の老舗洋菓子屋とコラボレートした焼き菓子が並んでました。サブレとレーズンサンドの2種類です。思わずサブレ5枚入りを買ってみました。ココア味とバニラ味、さくさくと質実なお味で、おいしかったです(なお、商品名は「へぼんさぶれ」ではありません)。レーズンサンドも食べてみます。

■BS2の高松国際ピアノコンクール特集、録画で見ました。(あまわんこ君ありがとう)
NHKらしい甘さ控えめな味わいの、良質の青春ドキュメンタリーでした。
自炊をしている長瀬君とか、おじいちゃんの苺畑に行く富田さんとか。
音楽のドメスティックの壁の話とか。
塩味も効いていました。
銀ちゃん(蒲田行進曲ではなくて、優勝したパヴェル・ギントフ君)、3位に入った王超君、度胸が据わっています。やっぱりオーケストラに「オレについてこい」ができないといけないんだなあ。なるほどなあ。
ほとんど表情を変えない王君本人と、闊達なきもったまおかあさんの対比も印象的でした。

それにしても、アミーロフ先生。
あんなに怪しく面白いひととは思いませんでした。
いままで色眼鏡で見ていてごめんよう。
ハードロッカーのような姿で現れて、カメラ目線びしばしで見得を切ったり!!!
こんぴらさまに詣でて「コイツはオレに似てるな」と神馬に人参をやり、モスクワの森に散歩に出かけて、雪のなかで上半身裸になって「ワッハッハ」と笑いながら雪摩擦!!
あれは、ピアノでも独自のスタイルをもっていないと、芸としてはなかなかできないことでしょう。
この番組、半分くらい「オレが弾く・アミーロフ編」ですね。
アミーロフファン必見でしょう。
2次のラフマニノフもなかなかでした。
彼も、もうどんどんリサイタルやったらいいのに…。

イースター島美女のマハニ・テアベちゃんたくさん映ってました。
清楚な魅力満載です。
インタビューに答えて「若い人にはチャンスが少ないからいろいろなコンクールに挑戦するのだ」と語っていましたっけ。
リストのバラード第2番の一部だけ、ちらっと流れましたが、もっと演奏を聴きたかったぞ。
それにしても。
ドミトリー・レフコヴィッチ先生、美しい…
名前も出ずにたった8秒、優雅で軽やかな黒鍵の演奏映像が映ってました。
BS2さん、テロップだしてくださいな…
それでは、まるでなぞの金髪美青年です。

いやしかしドミマハニの二人で並んでると、まるでヘレニズム小説に出てきそうだな、、、
とらちもないことを思いました。

■文化出版局の本数冊買いました。
部屋を片づけていたらリバティプリントが出てきたよ…
服つくってる場合か自分、というツッコミはさておき。

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03. November 05

大人の音楽の友・驚きの和菓子。

□こんにちは。みなさまの脳内亡命詩人(甘味好き)、なかにしけふこです。輸出用作品各種鋭意作成中です。

読者Kさんより、不昧公もびっくりの和菓子をご紹介いただきました。
ありがとうございます。
その名も「リビドー洋菓子店」。
松江と米子に本店のある和菓子舗「清松庵たちばな」の洋菓子部門です。
Kさんのお話では、「名前がリビドーなのにすっきりとした優等生女子といった感じの味わい」。「和菓子の名前も凄い。棹物に「愛うえお」「艶はにほへと」。でもおいしい。」生菓子も洋菓子のエスプリのあるはなやかさとか。残念ながら「リビドー」のケーキと「清松庵」の生菓子は全国発送していないようで、松江に行ったときにレッツトライでしょう。なお、「性衝動清松庵」の棹物は全国発送してくれるそうです。

□お江戸も負けては居ません。みなさん、「インドラ」と「おっぱいちゃん」をご存じですか。
牛込神楽坂の「船橋屋」、創業100年余のお店です。
いもようかんの船橋屋とは別です。
基本的に非常に端正で切れ味のよい和菓子をつくるお店だと思います。
「革新和菓子」を謳ってもいて、問題作「インドラ」と「おっぱいちゃん」でも知られています。
「インドラ」それは、「インドのどら焼き」。
つまり、カレー味の餡がうす甘いどら焼きの皮に入った物体。
ガラムマサラのねっとりとした香気が衝撃的です。
「おっぱいちゃん」は、林檎餡の入った、若い女性の胸の形をした生菓子です。
バストトップの桃色がなんだかなまめかしいです。
味そのものは、さわやかでよかったと思います。
そのほか、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』に取材した「モーヴィ・ディック」(ホワイトチョコレートがけ生菓子)など、秀逸なものも。
ともかく、「インドラ」は、一度食べたら忘れられません。
レッツトライ。

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02. März 05

国立のケーキ屋さん

今住んでいるのは江古田ですので、どうしても地元でいかにおいしいものを食べるかという話題は切実になります。
国立で検索して来られたかたもいらっしゃるようですので、国立のおはなしも。

1973年から2002年まで(途中に2年ほど独逸にいましたが)ずっと国立に住んでおりました。
実家は国立です。
ケーキやさんのcontinuity and change、なかなかめざましいものがあります。

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16. Januar 05

本日のケーキ。本日の詩歌の本。本日の音盤。

本日のケーキ。

15日
☆おともだち宴会お手製ケーキ各種。美味。
☆キッシュ(宴会用に作製)

16日
☆メゾン・ド・ミクニ モンブラン
材料はみごと。グランマニエのかおりも、栗のペーストも、生クリームも、チョコレートのビスキュイも。
どれもほんものだ。
でも、小さい。
しかも600円もする。
宝石のようにしみじみ味わうべき味。

本日の詩歌の本。

水原紫苑『あかるたへ』(河出書房新社)

ほのみえる霊犬のかげ。
「戦争の木」に息をのむ。

本田瑞穂『すばらしい日々』(邑書林)(←いただきました。ほんださんありがとう)

表紙の型押しがすてき。
淡い色彩の、たしかな生の実感と痛み。
雪の降る土地を思う。

くわしくはまたのちほど

本日の音盤
19世紀生まれのフランスのオルガニストたちによる歴史的録音
ヴィドールの自作自演、アンドレ・マルシャルのフランク《コラール第3番》、マルセル・デュプレのヘンデル、みごとなますらおぶり。
伽藍が天の肺腑のようですらある。

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