ベートーヴェン祭りである。(2)
☆ということで、マルノウチベートーヴェン祭り(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2005)に行ってきた。
アクサントゥス&シンフォニア・ヴァルソヴィアのカンタータ特集。
ベートーヴェンの若書き《ヨーゼフ二世葬送カンタータ》。儀礼用の作品で、ステージよりも向いている場所はあるように思うのだけれど、聴けるだけでもめったにないこと。「死んだ」「死んだ」をかけあいでくりかえす、最後の合唱つきアリアの、劇的な効果。《静かな海と楽しい航海》もライヴではめったに聴く機会がない。後半の「楽しい航海」の、輝かしいこと。
アクサントゥス、柔らかい声質と自然でバランスのとれた解釈がいいかんじ。英国や北欧の合唱団に特有の鋭角的な表情とはまたちがった魅力がある。オケは、視覚的にも聴覚的にも舞台から溢れてきそうな迫力。
指揮者のロランス・エキルベイ女史が素敵。エレーヌ・グリモーをもうすこしボーイッシュにしたかんじのかた。技術も確か。後ろ姿がカスパール・ダヴィッド・フリードリヒ描く山岳ロマンチック青年をほうふつとさせる。
電気が消えても拍手がやまない。カーテンコールに出て来られたエキルベイ女史に「ブラボー!」「ヒューヒュー」の大歓声。
東京国際フォーラムは、まさにこんな日を待っていたと胸を張らんばかりのにぎわい。ホールの音響効果はどう考えてもいまひとつだけれど、こういう催しにはいいかも。
後援には東京都と東京都教育委員会もついている。あの口にするさえおぞましくも暴虐極まりない石原都政の文教政策を思い起こすと、一発花火でおわらせるようなことはしてほしくないなあと思う。
ということで、明日はRIAS合唱団とコンチェルト・ケルンの《ミサ・ソレムニス》を聴いてきます。
☆入手音盤。感想はあとで書きます。
1)ピエール・コシュロー、典礼オルガニスト(DY & Solstice)
パリのノートルダム寺院でのミサの録音から。一九七〇年代の即興演奏。
2)モーツァルト/ピアノと木管五重奏のための音楽(BIS)
ベルリンフィル木管五重奏団、ハフpf
木管五重奏曲K452、時計仕掛けオルガン用作品の編曲など。
表紙のおじさん軍団(演奏者たちの集合写真)が良い味出している。なぜかハフ先生、写真の右端で秀でた額を光らせながらひとりポーズをきめきめにしておられて、妙にほほえましい。
3)シューベルト/冬の旅
ゲルハーハーbr、フーバーpf
《冬の旅》の録音をひそかに集めている。いまさらなのだけれどゲルハーハー盤。
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