冬ソナ字幕版・その3(韓流キェシロフスキ)
まだ飽きずに「冬のソナタ」を見ている。狙ったようにすれちがい、はちあわせる人々。まのわるいできごとがつぎつぎに起こり、悲劇のはずなのに思わず笑えてしまう。歌舞伎を見るように合いの手をいれ、笑い転げる。筋書きはとても単純なのにディテールが凝っている。やはりここは監督の力だろう。ということで、共同通信社のムック『ユン・ソクホのすべて』を買ってしまった。スチールも文章も充実、瀟洒な一冊。ほかのドラマも見たくなった。
韓国KBSテレビ出身のスーパーロマンティック恋愛ドラマの巨匠、好きな映画監督はクシュシトフ・キェシロフスキだそうである。なるほどー。いいではないか(キェシロフスキ、じつはだいすきだ。)スーパー・ロマンチックでありながらもぎりぎりのところでしなやかでつよいヒューマニズムへの意志をつらぬく視点はキェシロフスキとも似ている。もっとも、ユン・ソクホのユーモアのセンスはからっと明るい。キェシロフスキのそれにはどこか暗い諦念のかげがほのめく。
さて本編なのであるが、チェリンさんが俄然輝いてきた。お茶目でしごとの出来る女性が追いつめられて一途なヒールになってしまうのがいとおしくもいたましい。パク・ソルミの輪郭のくっきりした存在感と演技がチェリンのキャラクターに説得力を与えている。チュンサンであることが判明したミニョンにふられてサンヒョクを呼び出してやけ酒中のシーンが圧巻。実際にアルコールをたくさん呑んで撮ったのらしい。「なんでみんなユジンの味方なの?わたしだってミニョンさんが好きだったのに!」このせりふが泣かせる。
うんうんわかるよーチェリンわかるよーでもそんなにのむなよーおうちまでいっしょに帰る?ねっねっねっ
若い頃のおんなのこどうし呑み会ならば、そんなかんじで介抱するだろうなあ。
バカのみ大会も昔のこととなった。
さて続きを見よう。
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